成年後見制度の重要性

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今日でこそ家族親族以外の第三者が成年後見人となるケースも珍しくありませんが、導入当初はやはり、親族の中から後見人を選ぶのが一般的でした。成年後見を必要とする当事者にとって身近な親族が付き添う環境は、他人の第三者がプライベートゾーンに常に関わる事で生じるストレスの懸念も小さく、非常に好ましいスタイルと言えますが、同時に見過ごせぬ残念なリスクが否定出来ません。ズバリ後見人が当事者の財産を使い込んでしまう展開がそのリスクであり、実際にこうした事例が後を絶たず、さりとてこうした状況を、経済社会に於ける「止むを得ない部分」として放置する訳には行きません。

こうした後見人による横領が横行してしまえば、成年後見制度自体の信用にも多大なる悪影響が否めません。勿論当事者の金銭面の被害も甚大ですが、こうした傾向が加速する中、成年後見制度自体が揺らいでしまえば、後見人を必要とされる方々の安全な日常生活と環境維持が、最悪十分に叶わぬ世の中に逆行してしまい兼ねません。こうした負のスパイラルに陥る流れを防ぐべく、最高裁判所が中心となって新たに導入された制度、それが後見制度支援委託です。ここでは以下、この多くの方々にとってはおそらく耳慣れぬ制度の概要と、実際に利用するに際しての流れなど、関連知識をご紹介申し上げます。成年後見制度を適正に保つ上で重要な役割を担う、後見制度支援信託の導入がもたらした数々のメリットを含め、ぜひこの機会にご参照からご記憶に留めていただければ幸いです。